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<三重大生>列島縦断のリヤカー旅 得意のたこ焼きで交流を(毎日新聞)

 三重大3年の森田松之助さん(21)がリヤカーでたこ焼きを無料で振る舞いながら、北海道から沖縄へと全国を縦断する旅に出発した。教師を志す学生生活の中で「もっと社会を知りたい」と08年にたこ焼き屋を開き、今度は「真剣になれるものを見つけたい」と休学。さまざまな出会いを求め「自分から何かをつかみに行く」旅という。【福泉亮】

 森田さんは、教師を志して三重大教育学部へ進学。社会を知らないまま、教師に向かって一直線に進む学生生活に疑問を抱き、08年12月、好物のたこ焼き屋を始めた。知人が経営する居酒屋の中に自分の“店”を開き、学生店長として切り盛りをしてきた。

 09年5月には、たこ焼きの具材のタコを求めて、リヤカーで津市から鳥羽市まで約45キロを縦断。目立つリヤカーに人が集まり、人の温かさと、普段気付かない美しい景色に触れることができた。

 「教師になるにはもっといろんな人と会って、学ばなければ」とさらに大きな旅を決意した。出会いのきっかけにするため、たこ焼きは無料。生地の小麦粉は津市の製粉会社から仕入れ、塩もしょうゆも県産にこだわった。具材は各地の名産を入れるつもりだ。

 旅費は、家庭教師のアルバイトやたこ焼き屋の収入をためた20万円だけが頼りで、「お金がなくなれば現地でバイトします」。野宿をしながら、年内の踏破を目指すという。陸路はすべて歩きだ。

 「不安より、新しい出会いが待っていると思うとワクワクする」と森田さん。旅の様子はブログ「たこのすけ大学」で日々、更新する。

 26日、津市栗真町屋町の三重大正門。真新しい運動靴を履いた森田さんは、荷台にたこ焼き器などがぎっしり詰まった約40キロもの黄色とピンク色のリヤカーを力強く引いて出発。「生きて帰って来いよー」との友人の激励に、笑顔で応じた。フェリーで北海道へ向かい、稚内から旅を始める。

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